演奏時間 | 約7分30秒 | 編成(*印はオプション) | |
グレード | 3+ | Picc. Fl. 1 / 2* Ob. 1* / 2* Bsn. 1* / 2* Es Cl* Cl. 1 / 2 / 3 Bs.Cl. C.B.Cl.* A.Sax. 1 / 2 T.Sax. B.Sax. Trp. 1 / 2 / 3 Hr. 1 / 2 / 3 / 4* Trb. 1 / 2 / 3 Euph. (divisi*) Tuba S.B.* Timp. Perc. 1 / 2 / 3 / 4 Hrp.* Organ* |
【使用打楽器】 Timpani S.D. Tom-Tom (3) Hi-Hat S.C. C.C. Tri. Wind Chime B.D. Tubular-Bells Glk. Xylo. Vib. Mrb. |
最小人数 | 26人〜 | ||
楽譜 | ウインドアート出版 | ||
楽譜サンプル | スコアPDF(1ページ目) | ||
参考音源 | YouTube | ||
主なソロ楽器 | A.Sax. | ||
Trp最高音 | 1st: 実音F(記譜ソ) 2nd: 実音Des(記譜ミb) 3rd: 実音As(記譜シb)五線内 |
この作品は2019年、新宿区吹奏楽団、第30回定期演奏会記念委嘱作品として作曲されました。「夜警」は17世紀オランダの画家、レンブラント・ファン・レインの代表的な絵画で、約3.6m×約4.3mの巨大なキャンバスに、アムステルダム自警団のフランス・バニング・コック隊長とその隊員たちの出動する様子が生き生きと描かれています。
冒頭に繰り返される鐘は自警団の鳴らす鐘の音を表しており、低音楽器で演奏される主題(暗いタッチで描かれた自警団を表したもの)とミュートをつけた金管楽器の完全4度音程の和音が、リズムや調性、和音を変えながら曲中様々な形で演奏され、曲の中に統一感をもたらしています。
前半はA.Sax.のソロ(コック隊長のもったいぶった、しかしどこか締まりのないグダグダな指示)を経て隊員たちが出動する様子を描き、中間部の穏やかな楽想では、絵画の中心近くで光のあたった少女(レンブラントの妻サスキアとされている)に焦点をあて、隊員たちが仕事を離れて家庭で安らぐ象徴として曲の中に盛り込まれています。
後半、絵画の中で太鼓を叩いている隊員をモチーフに、再び隊員たちが出動する様子を描いており、徐々に盛り上がって大団円を迎える中、力強く賑やかに曲が幕を閉じます。