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四季の森 Four Seasons' Forest

 演奏時間  約6分40秒  編成(*印はオプション)
 グレード  2+ Fl.*
Ob.*
Bsn.*
Cl. 1 / 2*
Bs.Cl.*
A.Sax.
T.Sax.*
B.Sax.
Trp. 1 / 2*
Hr. 1 / 2*
Trb. 1 / 2*
Euph.*
Tuba*
S.B.*
Timp.
Perc.*
Glk.* 
【使用打楽器】
Timpani
S.D.
Hi-Hat
S.C.
Tri.
Wind Chime
Glk.
 最小人数  7人〜
 楽譜  ロケットミュージック
 楽譜サンプル  スコアPDF(1ページ目)
 参考音源  YouTube
 CD  ロケットミュージック
 主なソロ楽器  Cl. / A.Sax (or Cl.2)
 Trp最高音  1st: 実音D(記譜ミ)
 2nd: 実音B(記譜ド)五線内

曲目解説

この作品は2020年、ロケットミュージックへの書き下ろし作品として作曲されました。

「四季の森」とは、画家の林義雄氏(1905 - 2010)が描いた絵画のタイトルで、春夏秋冬をそれぞれ表現した4本の木の周りで、動物や子供たちが楽しく過ごす様子が描かれています。曲もこの内容に沿っており、穏やかな春(冒頭〜)、動物たちが活発な夏(Con brio〜)、子供たちが遊ぶ秋(Moderato〜)、しっとりとした冬(Largo〜)の起承転結の構成で、絵画の持つのどかで温かな世界観が表現されています。

演奏グレードは2+と抑え気味で、演奏人数も最少で7人(Cl. / A.Sax. / B.Sax. / Trp. / Hr. / Trb. / Timp.)の少人数バンドから演奏可能ですが、10人台前半の小編成バンドから40人前後の中大編成まで、どの様な人数でも安定したサウンドとなる様に書かれています。また、楽譜に書かれたキュー(マメ譜)を使用すれば、上記の組み合わせ以外の少人数バンドでも演奏することが出来ます。

打楽器が1人しかいない場合は、Timp.を演奏しながら、パート譜に書かれたS.C.のキュー(マメ譜)を同じマレットで演奏すると、少人数でも厚みのあるサウンドとなるでしょう。


佐藤正人先生による演奏上のアドバイス(出版楽譜より)

タイトルの通り、美しさと優しさにあふれた作品です。演奏者も心から「音楽」の喜びを味わいながら演奏できた曲です。この企画にふさわしく、まさに「究極の小編成」10名の最小人数で演奏しても作品の音楽的な内容や響き、表現が薄れることはありませんでした。作曲者の腕前に「さすが」の一言です。演奏者からも絶賛されていました。

春の柔らかい日差しや森を渡る数を感じる冒頭のコラール、さわやかな初夏の情景を思わせる前半、Clarinetの牧歌風のソロに導かれ、楽しげに戯れる子供たちや動物の様子を描いたような中間部、Saxの独奏から徐々にクライマックスへ向かう後半は劇的です。演奏する皆さんも「自分たちの四季の森」のストーリーを思い描きながら演奏してはいかがでしょうか。