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ピレネーを越えて Beyond the Pyrenees

 演奏時間  約6分20秒  編成(*印はオプション)
 グレード  3+ Fl.
Picc.*
Ob.*
Bsn.*
Cl. 1 / 2 / 3
Bs.Cl.*
A.Sax.
T.Sax.
B.Sax.*
Trp. 1 / 2 / 3*
Hr. 1 / 2 / 3*
Trb. 1 / 2 / 3*
Euph.
Tuba
S.B.*
Timp.
Perc. 1* / 2
 
【使用打楽器】
Timpani
S.D.
Tom-Tom (3)
Hi-Hat
S.C.
C.C.
Tri.
Wind Chime
B.D.
Glk.
 
 最小人数  16人〜
 楽譜  ブレーンミュージック
 楽譜サンプル  スコアPDF
 参考音源  YouTube
 CD  ブレーンミュージック
 主なソロ楽器  特になし
 Trp最高音  1st: 実音B(記譜ド)
 2nd: 実音Es(記譜ファ)
 3rd: 実音C(記譜レ)

曲目解説

「ピレネー」とはヨーロッパ西部のスペインとフランスの国境に位置するピレネー山脈のことで、2000〜3000メートル級の山々が東西に果てしなく続く雄大で厳かな山脈です。

作曲者は以前この山脈を訪れ、その圧倒的な存在と雄大さ、自然の厳しさなどに大きな感銘を受けました。曲は、山が見せる雄大さや厳しさと共に、山を越える困難さや達成感など観念的な意味合いも込めて、自由にその情景を描いたものです。

序奏部は山の雄大な全景を表しており、テンポの速い部分では険しい山肌、自然の厳しさなどを表現しています。中間部では豊かな自然や包容力、優しさを表し、再びテンポが上がってからは山頂を目指して厳しい歩みが続きます。長く険しい道のりを経て終結部では山頂に辿り着き、その達成感と山の全景が眼前に溢れて曲は大団円を迎えます。

曲は最小で16人から演奏可能ですが、30人前後の中編成や50人を超える大編成でも迫力あるダイナミックな演奏となるでしょう。またオーケストレーションが厚く書かれているため、16人以下の小さな編成でも工夫次第では十分演奏可能となっています。また、各パートの2、3番奏者は1番奏者に比べて平易に書かれてあり、演奏者がそれぞれの到達点に向けて練習を重ねていけば、本番では大きな演奏効果が期待出来るでしょう。

【打楽器の演奏に関して】

●Timp.とPerc.1は1人で同時に演奏することが出来ます。S.C.をTimp.の近くに置き、同じマレットで2つのパートを交互に演奏して下さい。Timp.とPerc.1が重なる部分では以下の様に演奏すると良いでしょう。

 ・11小節目:    両手でTimp.とS.C.(C.C.ではなく)を同時に演奏する
 ・119-120小節目:  S.C.を優先して演奏する
 ・140-144小節目:  Timp.を優先して演奏する。最後はWind Chimeを加える
 ・150小節目:    Timp.を優先して演奏する
 ・161と163小節目: 両手でTimp.とS.C.を同時に演奏する
 ・173小節目:    C.C.でなくS.C.を演奏する

●Perc.2はドラムセットで演奏することが出来ます。B.D.はドラムセットのバスドラムをフットペダルを使用して演奏して下さい。打楽器が3人以上いる場合は、4人目の奏者が通常のバスドラムを演奏して下さい。