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ガルーダの翼 The Wings of Garuda

 演奏時間  約7分00秒  編成(*印はオプション)
 グレード  3+ Picc.*
Fl. 1 / 2*
Ob.*
Bsn.*
Cl. 1 / 2 / 3*
Bs.Cl.*
A.Sax. 1 / 2*
T.Sax.*
B.Sax.*
Trp. 1 / 2* / 3*
Hr. 1 / 2* / 3*
Trb. 1 / 2* / 3*
Euph.
Tuba
S.B.*
Timp.
Perc. 1* / 2 / 3* / 4*
【使用打楽器】
Timpani
S.D.
Tom-Tom (3)
Bongo
Conga
Hi-Hat
S.C.
C.C.
Tri.
Wind Chime
Tambourine
Wood Block
B.D.
Tam-Tam
Glk.
Xylo.
Vib. 
 最小人数  11人〜
 楽譜  ブレーンミュージック
 楽譜サンプル  スコアPDF
 参考音源  YouTube
 CD  ブレーンミュージック
 主なソロ楽器  Fl. / Cl. / A.Sax
 Trp最高音  1st: 実音B(記譜ド)
 2nd: 実音Es(記譜ファ)
 3rd: 実音C(記譜レ)

曲目解説

ガルーダとは、人間の胴体に鷲の頭と翼、爪を持った伝説上の聖なる鳥です。その胴体は黄金色に輝き、炎の様に紅い翼で空を駆け巡り、鋭く尖った爪で蛇を捕らえます。

インド神話に登場する「ガルダ」がアジアの様々な国に伝播し、中でも1世紀頃に伝わったとされるインドネシアでは、国の象徴として「ガルーダ」の名で広く国民の間で親しまれてきました。作曲者がインドネシア・バリ島を訪れた際、民族舞踊や絵画、彫刻をはじめ、建築物、石像のモチーフとして、街中の至る所でガルーダが大切に崇められている様子を目にし、作曲のインスピレーションを得ました。

この作品では、ガルーダの以下の様な神話を元に作曲されました。

Furioso:ガルーダの猛々しく、きらびやかな風貌が表現されています。
Andante:母親がナーガ族の罠にはまって奴隷となってしまった様子を描いています。
Andante misterioso:不死の霊薬アムリタを求めて、ガルーダが長い旅に出掛けます。
Vivo:天界で番人たちの様々な攻撃をかわし、アムリタを手に入れます。
Andante:インド神の一人ヴィシュヌと出会います。ヴィシュヌはガルーダの勇気に感動し、アムリタを用いない不死の生命を与えます。
Vivo:再び、インド最強の神インドラがガルーダに襲いかかりますが、それに屈せず、友好関係を結びます。
Finale:母親をナーガ族から解放し、大団円の中、曲が幕を閉じます。

オプション楽器が多く、最小で11人から演奏可能ですが、中編成、大編成で演奏しても迫力のある演奏になります。演奏グレードは3+程度ですが、各パートの2、3番は音域も技術も易しめで、厚めのオーケストレーションで書かれているので、演奏者の経験にばらつきがあっても安定した響きが得られるでしょう。

打楽器は5パートで書かれてありますが、最小で2人から演奏可能です(打楽器の人数が少ない場合、Perc.1/2/3はドラムセットを用いれば1人で3パート分の演奏が可能となっています)。

バンドの大小を問わず、音量バランスに気をつけ、劇的でドラマチックな演奏を心掛けると良いでしょう。

コンクールカット案

◆カット案A(7分以内)  カット前:約7分05秒 → カット後:約6分20秒

  1. 197小節目1拍目まで演奏し、その音をフェルマータで伸ばした後、練習番号Nから演奏する(197小節目2拍目 - 207小節目をカット)→約45秒短縮


◆カット案B(7分以内)  カット前:約7分05秒 → カット後:約6分40秒

  1. 練習番号Nの手前(207小節目)まで演奏して、練習番号Pから演奏する(練習番号N - Oをカット)→約25秒短縮


◆カット案C(6分以内)  カット前:約7分05秒 → カット後:約5分29秒

  1. 48小節目2拍目まで演奏し、58小節目3拍目から演奏する(48小節目3拍目 - 58小節目2拍目までカット)。タイで伸びているCl/Sax/Euphの58小節目3拍目の音は休符にする)→約16秒短縮

  2. 197小節目1拍目まで演奏し、その音をフェルマータで伸ばした後、練習番号Pから演奏する(197小節目2拍目 - 239小節目をカット)→約1分10秒短縮