演奏時間 | 約5分10秒 | 編成(*印はオプション) | |
グレード | 3 |
Fl. 1 / 2* Ob.* Bsn.* Cl. 1 / 2 Bs.Cl.* A.Sax. T.Sax.* B.Sax.* Trp. 1 / 2 Hr. 1 / 2* Trb. 1 / 2* Euph. Tuba S.B.* Timp. Perc. 1 / 2* |
【使用打楽器】 Timpani S.C. Tri. Wind Chime Tambourine Glk. Xylo. Vib. |
最小人数 | 12人〜 | ||
楽譜 | ロケットミュージック | ||
楽譜サンプル | スコアPDF(1ページ目) | ||
参考音源 | YouTube | ||
CD | ロケットミュージック | ||
主なソロ楽器 | 特になし | ||
Trp最高音 | 1st: 実音F(記譜ソ) 2nd: 実音D(記譜ミ) |
「聖(セント)ヤコブの墓」は2018年、ロケットミュージックの書き下ろし作品として作曲されました。
スペイン北西部の街「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」、9世紀にイエス・キリストの十二の弟子の1人、ヤコブの墓が発見されて以来、ローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大聖地の一つとされてきました。中世よりヨーロッパ全土から多くの巡礼者がこの地を訪れ、フランス南部からこの街へと続く800kmを超える道は「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼地」として、1993年に世界遺産に登録されました。
現在でも年間約10万人の巡礼者が、徒歩で最短でも1ヶ月はかかるとされている巡礼路をひたすら歩いて聖地を目指しますが、その目的は様々で、純粋なキリスト教信仰の他、観光や健康、自分探しなどの為に歩くという人も多いそうです。時には厳しい荒野を、また時には美しい自然の中をひたすら歩きながら自分と向き合う旅は、とても大きな魅力と意義があると作曲者は感じました。この長い旅を人生に置き換え、人はなぜ生きるのか、どこから来てどこに向かっていくのか、その様なことを考えながらこの曲は作曲されました。
曲は最小で11人程度の小編成から30人程度の中編成まで幅広く演奏することが出来、いずれの人数でもドラマチックでメリハリのある演奏を心掛けると、より大きな演奏効果が期待出来ます。また、Timp.とPerc.1を1人の奏者で同時に演奏することが出来るため(Timp.の楽器の間にS.C. / Wind Chime / Tambourineを配置する)、オプション打楽器を除くと、打楽器パートは最小で1人から演奏可能です。