演奏時間 | 約6分30秒 | 編成(*印はオプション) | |
グレード | 3+ |
Fl. 1 / 2* Ob.* Bsn.* Cl. 1 / 2 Bs.Cl.* A.Sax. 1 / 2 T.Sax. B.Sax.* Trp. 1 / 2 Hr. 1 / 2* Trb. 1 / 2 Euph. Tuba S.B.* Timp.* Perc. 1 / 2* Mallets* |
【使用打楽器】 Timpani Drum Set (S.D. / Tom-Tom (3) / Hi-Hat / S.C. / C.C. / Tri. / Wind Chime / B.D.) Glk. Vib. |
最小人数 | 14人〜 | ||
楽譜 | ブレーンミュージック | ||
楽譜サンプル | スコアPDF | ||
参考音源 | YouTube | ||
CD | ブレーンミュージック | ||
主なソロ楽器 | Cl. | ||
Trp最高音 | 1st: 実音G(記譜ラ) 2nd: 実音C(記譜レ) |
「アカシアの樹」は2014年、群馬県桐生市の明照学園 樹徳高等学校の創立100周年記念の委嘱作品として作曲されました。
戦後まもない昭和22年9月、大型で勢力の強いキャサリン台風(カスリーン台風)が関東平野に接近し、各地に甚大な被害をもたらしました。被害の最も多かった地域の一つである群馬県桐生市では、堤防が決壊して市内に流れる新川が氾濫し、家屋と共に多くの方がその犠牲となりました。
川の氾濫で樹徳高等学校も校舎の一部が流失し、その影響から以後数年間生徒が激減するなど、一時は廃校寸前の厳しい状況に追い込まれました。しかしその災害時、アカシアの木が学校の敷地内に流れ着き、その流木から小さな芽が出て、やがてその芽が大地にしっかりと根付きました。現在では学校のシンボル・ツリーとして太く大きな木へと成長を遂げました。
日本はこれまで全国各地で数多くの自然災害に遭ってきました。そしてその度に、厳しく空虚な現実の中で、残されたものが力を合わせながら一歩ずつ再建への道を歩んできました。この作品ではアカシアのエピソードを踏まえて、厳しい局面を迎えて傷つきながらも、人々が前を向いて一歩ずつ、力強く歩いていく様子を描いています。
曲は最小で14人から演奏することが出来ますが、工夫次第では更に少ない人数で演奏することが可能です。厚いオーケストレーションで書かれてあるので1人1人の負担は少なく、バランスに気をつけて演奏すれば中編成や大編成でも迫力のある演奏となるでしょう。
打楽器は4パートで書かれてあり、最小で1人で演奏することが出来ます。Perc.1と2のパートは、ドラムセットを用いると1人で同時に演奏することが可能です。C.C.(クラッシュ・シンバル)は、打楽器の人数が多い場合は通常の「シンバル」で演奏し、人数が少ない場合はドラムセットのシンバルをスティックで叩くと良いでしょう。
◆カット案(6分以内) カット前:約6分24秒 → カット後:約5分34秒